(41ページ) 「「ある」や「いる」がある」 「きく」や「かたる」が起こる時に、「ある」や「いる」があるということは、当たり前のようでいて、結構ないがしろにされているんじゃないかと思います。 何かの音が鳴る時、当たり前だけどその鳴っているものや生き物がある、いる。 誰かが語り始める時、それを聞いている人がいる。 どこかで語りが起こる時、それが起こる場がある。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 稲継美保(俳優) TURNフェス6:オンラインプログラム「TURN Tunes」制作後記より 2021年9月5日 (42ページ) 「言えること自体が特権なんです」 みんな違って、みんないいと受け止める多数派の人がいる。それを言えること自体が、実は特権なんですよね。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - おぎうえチキ(評論家/ラジオパーソナリティ) 第14回TURNミーティングより 2021年8月17日 (43ページ) 「アートと福祉のあり方も変わってくる」 Aだった世界が、新型コロナによってBになった。Bが終わった後は、AではなくAダッシュになる。「A→B→Aダッシュ」になることを見据えて、これからの活動を考えなければいけません。きっと福祉に求められることも変わってくるでしょうし、自ずとアートと福祉のあり方も変わってくるはずです。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 宮田篤(美術家) 『MAGAZINE こもね座 特別号』より 2021年3月18日 (44ページ) 「想像範囲の輪郭が揺さぶられる」 自分の想像範囲の輪郭が揺さぶられると、驚きとも喜びとも呼べないあるしゅのショックから、わっと声を上げたり、全身が紅潮したりと、身体が反応し思わず相手に何かを伝えたくなります。思い返してみれば、これはエネルギーの循環でもあったのだと思います。 - 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