(98ページ) コラム サポーターの声 (リードぶん) 初年度から始動し、ターンを多くの人々へ届けることを目指してきた「ターン・サポーター」。二千二十一年度までの登録数は延べ三百人以上になった。活動に参加したサポーターの声を伝える。 ワジマチカコ[「ターン・フェス4」サポーター] 「ターンでしか味わえない感覚」 ターンに参加すると、本当に予期せぬことが起きるんですよね。でも、危機感はなくて、あるがままを受け止めることができるんです。それはターンでしか味わえない感覚。言葉を話すことができない人がいて、どうやってコミュニケーションを取ればいいのか分からない。でも、そこで自分のなかからもうひとりの自分が立ち現れてきて、自然と手足が動いて何かしらコミュニケーションを取ろうとしている。それが、心地いいんです。この感覚は、言葉にするのが難しいんですよね。 (『ターン・ジャーナル二千十八』「ターン・フェス4サポーター座談会」より) 佐藤卓也[ターン・サポーター] 「他者から自分を知る」 他者と触れ合うことにより他者の感覚に気づける。他者の感覚に気づいたときに自分の感覚を知るという流れを、ターンに参加すると感じる。他者から自分を知る楽しさを、ほかのサポーターと共有したい。また誰かのための他者として積極的に触れ合っていきたい。 (サポーター勉強会感想より) マエダマサヒロ[ターン・サポーター] 「刷り込みから自由に」 普段から社会的に刷り込まれている慣習から、もっと自由になって良いのだと思いました。ただ、社会のなかにはそれを揺り戻しにかかる罠や誘惑がたくさんあるので、ターンにかかわるみなさんと共に、楽しく軽やかにそういうものを超えていきたいと思います。 (サポーター勉強会感想より) タキザワチエコ[「ターン・フェス6」サポーター] 「コロナ禍でも可能な活動」 およそ2年前、サポーターの集いに遊びに行って興味を持ち、「ターン・フェス6」の活動にはじめて参加しました。コロナ禍で実際に集まることは難しい状況でしたが、アーティストや施設の方々はじめ、みんなが色々なことを感じ、発見したり、人とどうつながったらいいかについて、考えてつくり上げたものが会場にたくさんありました。そして以前に比べれば少しずつ人と会えるようになった、その過程も含めて、「こういう風なことができるようになるんだ」という形をこの目で見て、両方がつながった気がして、感慨深かったです。(「ターン・フェス6:オンラインプログラム」 ターン・インタビュー「マイ・ターン、ユア・ターン」より) ※本コラムへの掲載用に、一部加筆・編集を加えています。