憩の園

いこいのその

1958 年、日本人ブラジル移住50周年を機に、サンパウロ市グアルーリョスにあるサン・フランシスコ修道院から10アルケイレス(252,503㎡)の土地を寄贈された、社会福祉法人 救済会によって、憩の園は開園した。救済会は、1942 年に、サンパウロ日本カトリック教会のもとで活動を開始した団体。創設者は、宮越千葉太、渡辺マルガリーダ、石原桂造、高橋勝の4人だった。会の発足以来、日系人の救済援護事業に尽力してきたが、憩の園ができてからは、福祉事業の経営のほとんどすべてを、憩の園に注ぎ込むようになった。
憩の園は高齢者福祉を専門分野とし、「高齢化に伴ってそれぞれにどんな障害が現れても、各々が認められ、愛され、その可能性を活かして最後までその人らしく生きられるよう、良い環境づくりに専念する」という使命に従って活動している。日本の特別養護老人ホームにあたり、少しの介助で日常生活が可能な人から要介護者まで、さまざまな高齢者が入居。日系一世44人、二世26人の計70人の日系人が在園している。
広大な庭には、木々や花が生い茂り、池にアヒルが泳ぐ。庭の一角には、日本語を記された石碑が経っているほか、園内のあちこちで、日本語や日本にまつわるものを多く目にする。