プログラム /

TURN交流プログラム

アーティストと、福祉施設や社会的支援を必要とする人々が時間を重ねて交流し、共働活動するプログラム。また、社会や日常で意識化されていない課題への気づきを目的としたアーティストによるリサーチも行います。2020年度からは、アーティストが施設等へ訪問する形での交流のみならず、遠隔での交流も導入して実施しています。

活動事例

  • 丸山素直と「エベレスト・インターナショナル・スクール・ジャパン」

    アーティストの丸山素直は、ネパール政府公認の学校「エベレスト・インターナショナル・スクール・ジャパン」の小学生から高校生と交流を行っています。美術の授業を通して、作品を作るプロセスの中で、子供たちが豊かな経験に出会えるような交流を2019年から継続的に行っています。

    [丸山素直] プロフィール / 活動日誌
    [エベレスト・インターナショナル・スクール・ジャパン] プロフィール

  • 岩田とも子とHARMONY PRESCHOOL INTERNATIONAL

    身近な自然物の観察・採集から宇宙的なサイクルを体感するような制作をするアーティストの岩田とも子。2020年から、多国籍の子供たちが通う保育園「ハーモニープリスクール」と交流しています。岩田と子供たちは、一人ひとりの目線で足元の地面をカメラに記録しました。写真を繋げ、それぞれが歩いてきた痕跡を感じる新しいひとつの「地面」が生まれました。

    [岩田とも子] プロフィール / 活動日誌
    [HARMONY PRESCHOOL INTERNATIONAL] プロフィール

  • 松本力と「TDU・雫穿大学」

    映像・アニメーション作家の松本力は、2019年からオルタナティブ大学「TDU・雫穿大学」の映像や美術のクラスを選択するメンバーと交流を行いました。「TDU・雫穿大学」には、不登校を経験した人、ひきこもりを経験している/していた人、それぞれの生き方を探求している人など、さまざまな学生が通っています。
    松本と「TDU・雫穿大学」の学生は交流を通して、「記憶の風景」をテーマに、アニメーション「世界を自分に取り戻せ」を制作しました。

    [松本力] プロフィール / 活動日誌
    [TDU・雫穿大学] プロフィール

  • 伊勢克也と桃三ふれあいの家

    アーティストの伊勢克也は、高齢者在宅サービスセンターの「桃三ふれあいの家(2021年7月からは西荻ふれあいの家)」に月に2度ほど通い、交流を続けてきました。俳句や編み物、絵手紙などの活動を通して、利用者一人ひとりとの対話の時間を大切にした交流を重ね続けています。2020年からは遠隔と訪問を織り交ぜながら活動を実施。昔住んでいた「家」や飼っていた「ペット」をテーマにしたワークショップを開催し、利用者それぞれの物語を記録する交流を行っています。

    [伊勢克也] プロフィール / 活動日誌
    [桃三ふれあいの家] プロフィール

  • マチーデフと豊島区立心身障害者福祉ホームさくらんぼ

    ラップクリエイターのマチーデフは、2019年から「豊島区立心身障害者福祉ホームさくらんぼ」と交流を行っています。施設のメンバーとの何気ない会話や、日々の生活での気づきから生まれたラップを、スタッフとともにさくらんぼでのお祭りやTURNフェスで披露するなど、メンバーやスタッフと関係を築きながらの交流をしています。2020年は、インターネットを介してメンバーと交流し、その体験をもとにラップ「リモ音さくらんぼ」を制作。「オンラインフェスさくらんぼ〜2020〜」で披露しました。2021年は施設のメンバーとお散歩しながら、対話を重ねました。

    [マチーデフ] プロフィール / 活動日誌
    [豊島区立心身障害者福祉ホームさくらんぼ] プロフィール

  • 「パポとユミ」と上町工房

    「パポとユミ」は、ラテンミュージックバンド 「ラ・マーニャ(La Maña)」のパーカッショニスト ヤネス・パポ(Yanez Papo)とアーティストの大久保由美による、音楽とダンスのチームです。2019年は、前身である「ラ・マーニャとユミ」として、就労継続支援B型事業所の「上町工房」とサルサを通して交流を行いました。2020年度からは「パポとユミ」の名称で、引き続き「上町工房」と音楽に合わせて体を動かす交流を続けています。

    [パポとユミ] プロフィール / 活動日誌
    [上町工房] プロフィール

  • 井川丹とアプローズ南青山

    作曲家の井川丹は、2020年からアプローズ南青山と「お花と音楽」による交流を行っています。アプローズ南青山は知的・精神障害や発達障害のある人たちが、フラワーアレンジメントの技術を学びながら働く場です。2020年のはじめに、井川さんが施設を訪問して一緒にフラワーアレンジメントを制作し、その後は遠隔で「花と音楽の往復書簡」を行っています。フラワーアレンジメントでは、同じ素材を使用しても、お花をいける人やお花の個性によって異なる出来あがりとなる点が、楽譜(作曲家)と演奏家の関係に近いなどの気づきが生まれています。

    [井川丹]プロフィール / 活動日誌
    [アプローズ南青山]プロフィール / 活動日誌

  • 永岡大輔とはぁとぴあ

    永岡大輔は、2019年から「渋谷区障害者福祉センターはぁとぴあ原宿」と交流しています。2020年前半は、はぁとぴあ原宿の屋上の畑で利用者と採取した雑草から標本やスケッチを制作。2020年後半からは、標本のスケッチに加えて、利用者が似顔絵を描きながら眼差しを交換する活動を行っています。

    [永岡大輔]プロフィール / 活動日誌
    [渋谷区障害者福祉センター はぁとぴあ原宿]プロフィール / 活動日誌

活動日誌

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