活動日誌

眼差しを渡すことと受けとること

2020.10.30

永岡大輔アーティスト

交流先│

  • 渋谷区障害者福祉センター はぁとぴあ原宿

2020年9月から、はぁとぴあ原宿においての活動を再開。
屋上の畑での活動に関わりながら、新しいプロジェクトを実施しました。
まずは、畑の観察から開始しました。
スタッフの方々に生えている雑草を採集してもらい、標本にしてもらいました。
そのあと、その標本を元に利用者さんに標本になった植物の絵を描いてもらいました。
利用者さんの描く草は、同じ植物を描きながら、どれもその人が持っている見方で表現されています。
今の状況の中、はじめは恐る恐る始めた交流だったが、可能な方法やテーマが見えてきたように思います。

今後、はぁとぴあでは、『観察』をテーマに交流を実施していきたいです。
まずは引き続き、はぁとぴあ原宿の屋上の雑草から。
屋上には地面に負けないくらい、色々な草が生えています。
この草を観察して絵を描いていき、次は食堂や職員さん、そして観察ははぁとぴあから外に飛び出し、キャットストリートの地面やお店を通行する人も観察して、絵にしたいと思います。
観察や絵にするということで、利用者さんたちの眼差しを地域の方々と交換したいということが狙いです。
どのような形になるかはまだ不確定ですが、観察し集めた絵を図鑑としてまとめたいと思います。

はぁとぴあ原宿の皆さんが社会をどのように見ているかという眼差しの図鑑にできるのではと期待しています。

はぁとぴあ原宿に送った雑草の標本と標本のレシピ。
© Arts Council Tokyo