2020年度の「福祉ホームさくらんぼ(以下、さくらんぼ)」との交流はコロナ禍のため、遠隔での交流でした。今年はさくらんぼの利用者それぞれの日常に寄り添い、現地で直接対話をしたいという想いをもっていました。
約半年の交流を遠隔ではなく現地で対面して行えた事で、今まで見えてこなかった利用者さんの人となりやキャラクターを知る事ができました。
例えば今期は、さくらんぼの施設での生活だけでなく施設外の活動「お散歩」に同行し、利用者さんのふとした仕草や、一人ひとりの価値観を知る機会になりました。それらは画面越しに話しているだけでは絶対に得られなかったものばかりで、改めて対面交流の醍醐味を感じる時間でした。
また利用者さんと同じ距離を歩き、同じ身体の使い方をした事で、自分と利用者さんの体力の差みたいな「ちがい」も実感できました。2020年度の遠隔交流で、利用者さんが散歩好きということや普段散歩で歩く距離を聞いて驚いてはいたのですが、実際に行動を共にしてみると、体感としてその驚きを認識することができて、これもやはり対面交流だからこそ得られた貴重な経験だったなと思います。
コロナ禍で会わずに思いを伝える、会わずに言葉を交わし合う機会は増える一方ですが、そうなればなるほど「体験を共にする」ことの尊さを実感します。
そんな中、今期は対面交流で、「体験を共にする」を実践できて本当に良かったです。
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