TURNフェスに実際に来たのは初めてで、この会場に来るまでは、正直難しさを感じていました。
施設利用者の方々との交流は、旭川荘さんの協力もあって印象深い体験をさせてもらっているのですが、
TURNの中核を成す福祉施設におけるアートのあり方がぼくの中でイマイチ消化できずにいたからです。
これは個人的なことだとは思いますが、アーティストの良心の問題にも幾分か関わっており、、、
利用者が作った作品に手を入れて自分の作品のようにしてはいけないのではないか。
アーティストである自分がアートを行うが、自分の表現を押し付けてはいけないのではないか。
等々の葛藤があり、そこが難しく、というよりむしろ怖かったところでもありました。
けれども、今回のTURNフェスに来てみて、アーティストの表現が前面に出ているチームもあったり、
利用者の個性に寄り添ったチームもあったりと様々なベクトルがあり、
結構自由に好きなようにしている会場を目の当たりにして、自分自身で構えすぎていたかなという感じがしました。
ぼくが会場に入った日は開催前日の設営日で、
展示に来ていたアーティストと実際に話をする機会を持つことができたことも印象的でした。
それぞれに福祉施設(だけではないけれど)の中でのアートのあり方を同じく模索していて、
共有できることも多く、その会話を通してもっと肩の力を抜いて自然体でもいいのかなと思いました。
やりすぎても、遠慮しすぎてもこうして話し合える場がTURNにはあるのだから、
思うようにやってみよう!という、驚くほどシンプルな思いを抱くことができた経験でした。