活動日誌

TURN FES 3

2017.8.20

らくだスタジオ

TURN FES 3 – 1日目

開館直後の会場内をスパイダードリーに装着したカメラを押しながら歩く。

見知ったスタッフの方やアーティストの方がいれば挨拶をする。

ふと最初のTURN FESを思い出す。

同じように会場を歩いた気がするが、あの時と比べて挨拶できる人がずいぶんと増えた。

誰も知っている人がいない現場に行く。いつだって最初は初対面。

それは普通のこと。それでも、初対面の空気のままで体験した最初のTURN FESの撮影は、妙に息苦しかった。

そんなことを思い出す。

順番に会場を回り、大西健太郎さんのエリアに行き着く。

ほどなくして小茂根福祉園の利用者の皆さんもやってくる。

少し、ほっとする。

小茂根福祉園の利用者の方から挨拶される。

挨拶を返す。

最初のTURNフェス撮影中の自分がこの光景を見たらどう思うか、気になった。

TURN FES 3 – 2日目

「たまりば」利用者の木村さんと再会する。

大西さんのエリアで「みーらいらい」の型取りをしていた木村さん。

撮影を始めると、恥ずかしがりつつも撮影を許可してくれて、同時に木村さんの携帯のカメラでこちらも撮影される。

「カメラ映っても大丈夫ですか?撮っても大丈夫ですか?」

同じような台詞を「たまりば」でも聞いた。

大西さんと木村さんが話している。

大西さんは僕の作った映像で木村さんのことを知っているようだった。

「このシーンは使われる」と、思う。

そういう確信が持てる瞬間は3回目のTURN FESにして始めてだった。

TURN FES 3 – 3日目

「目」のパフォーマンス。目隠しとイヤーマフをした荒神さんが会場内を歩いていく。

手探りの感覚と気配を感じて歩く荒神さんの姿が、最初のTURNフェスを撮影していた自分に重なったような気がした。

荒神さんにカメラを近づける。必要以上に。

邪な期待通りに荒神さんがカメラに触れ、南川さんがそれを止めてくれる。

どうせならレンズをべったり触って欲しかった、というさらなる邪な気持ちがよぎってしまった。

© Arts Council Tokyo