活動日誌

不思議空間TURNフェス3でたくさん感じ、出会い、話しました

2017.9.8

シューレ大学

TURNフェスは不思議な空間です。
いろんなことが起きます。
狭いアートの概念にとらわれないよさがあります。
でも、アート空間だから何でもありだけど、何でもいいわけでもないとは、奥が深いものなんですね。
シューレ大学から参加した私たちは、今回もたくさんのことを感じ、考えました。

今回、今井さつきさんと組んだシューレ大学は3回目の出品となりました。
今回も今井さんとの共同制作です。
1回目では今井さんが作って下さったコンセプトで、参加する一人ひとりが島を作り海に浮かべるという作品でした。
2回目はカフカ作『変身』の主人公ザムザ氏の寝室を作り、そこにザムザが見るであろう絵を描いて吊り下げていくという作品でした。
この作品はゼロから一緒に相談して作っていきました。

今回のテーマは、今井さんと日比野さんからご提案を頂いてAPDEC:アジア・太平洋フリースクール大会をTURNに持ち込むというものでした。
APDECというのは2017年8月1日~5日まで開かれたアジア・太平洋地域のフリースクールに通う
子供・若者、OBOG、親、スタッフ、学生などが集まり、大いに語り大いに笑って交流する大会です。
いつもシューレ大学からTURNフェスに参加する学生の多くは、このAPDECの実行委員になっていて、
今回のTURNフェス3の直前にこのAPDECがあることから、そのような提案をして頂きました。
大会の期間中、今井さんにも毎日付き合っていただいて大会に参加して頂きました。

APDECがどんな雰囲気でどんなよさがあるのかを少しでもTURNに来た人に味わってもらいたい、
ということで、最初はVRの動画を使った企画なども検討しましたが、準備期間も充分でないなど諸事情からその部分は断念して、
TURNフェス用に大会中に撮影していた動画や写真を編集したもの、ショートインタビュー集、大会の説明などを展示しました。
今井さんからはシューレ大学のことも展示中よく聞かれるのでということで、
シューレ大学の説明、普段の写真、動画なども計画しました。
さらに、今井さんはシューレ大学の学びの考え方に感心して下さって、
学びについての学生たちの言葉を手書きで展示して下さいました。
今井さんとの交流についても今井さんの発案で手書きの文章展示も設けられました。
面積や時間の問題でAPDECの様子がわかる日程表や、
どのようにAPDECが出来てきたのかなどの文章は用意しましたが展示できませんでした。

TURNフェス3の期間中には「今井さつき関連企画」と題して2つのシンポジウムを展示の前で開きました。
二つとも実際にAPDECの中で開いたシンポジウムをなるべくそのままTURNに持ち込むというものです。
一つは、今当然のように過ごしているのとは違う「どのようにオルタナティブに生きるか」というものです。
日本でも、韓国や台湾、香港でも多くの人は小中高大と当然のように入学卒業を繰り返し、
学校を経て就職をして(しようとして)、ふさわしいとされる年齢で結婚し、定年で退職するという人生を過ごします。
年齢で求められる課題を達成するというような生き方といえなくも無いような状況があります。
社会の要請に応える生き方ではなく、自分はどう生きたいのかを探すところからはじめる生き方をどうしたらできるのか、
どうしてそうせざるを得ないのかについて話しました。
シューレ大学の多くのメンバーは不登校やひきこもりを経験しており、
オルタナティブに生きざるを得ないということもあるのです。

もう一つのシンポジウムは、シューレ大学に来ている人がどのようなことを感じ、考えているのかを話すものです。
シューレ大学とはどんなところで、そこに来ている人たちはどうして入ることにして、
どんな風に過ごしていて、何を思い、修了(一般の大学の卒業に当たる)した人はどんな風に生きているのか、などを3人の学生・OGとスタッフで話しました。

この二つのトークには熱心な聞き手の方たちに来て頂き、いろんな質問などのやり取りもありました。
また、アーツ千代田3331のツアーを率いてこられた日比野さんからも質問をして頂いたりと恵まれました。

今回もいろんな人との出会いがありました。
お隣のアリスの広場の佐藤さんとアーティストの滝沢さんともいい出会いになりました。
TURNフェスで不登校やひきこもりから若者の生きがたさについてたくさん話しました。
他にも東北でフリースクールをされている方、アルゼンチンのジャーナリストの方、
ご自身も不登校経験がある方、以前にも話したことのあるキューレーションを研究されている院生さん、
いろんな方々に声を掛けていただいてたくさんの出会い、たくさんの会話を楽しむことが出来ました。

シューレ大学 朝倉景樹&学生有志