活動日誌

「『お』ダンス」体験説明会にて・その①

2017.11.29

大西健太郎アーティスト

交流先│

  • 板橋区立小茂根福祉園

・職員のみなさんの瞬発力や反応の早さに驚いた。おそらく、わけが分からないことに苛立ちを感じた人もいたと思う。が、それでも、まずはやってみましょうという具合にスッと立ち上がってくれた。とても勇気づけられた。

・人前で何かをすることは、恥ずかしい。恥ずかしくて、笑い出しちゃって、その様子にまた周りの笑いも誘う。間違いなく恥ずかしがっているのだが、ただそれだけじゃなくて、何か本人も意識できないものが、それも人前に出ることもあながち悪くないとおもっているものが顔を出していた。身体からニョロッと、そうちょうど流行のチンアナゴみたいなやつが出てきちゃって。そのことに本人が驚き、笑っているようだった。

・積極的な人は、かなりの熱量でやってくれた。みなさん、おふざけも大好きだ。「前職はまったく(支援と)違う職業だった人も多いんです。」と高田さん。「やっぱり、(こういう現場や利用者さんとの間に起こる様々なやり取りが)好きなんですね。」と続けた。

・私が「やってみたい人?」と声をかけると、やはりなかなか誰も立ち上がらない。無理もない。けれど「では、あなた」と腕を持って指名すると、一気に表情が「ワカラナイ、けれどやってみる。」に切り替わる。ワカラナイ、けれど。けれど「何か予感するものがある」なのかどうかだ。もし「けれど、何かこんな感じ」ならば、こちらは全力で『お』を投げかけたい。

・「久しぶりに、職員が全員でリラックスしている時間だった。」と感想を言ってくれた方がいた。

・終わりがけ、園長がこう言ってくださった。「これは、“意味”ではないのね」「意味のないコトを意味のないままやり続けている様子に惹き込まれたわ♡」「いいわね!やりましょう!」脱帽。涙

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