はじめまして、宮田篤です。
ダンサーの大西健太郎さんと小茂根福祉園のみなさんとの「お」ダンスプロジェクトの活動を通して、《TURN版『きらりぐっと』をつくる(あるいはそれは何なのか?を考える)》というお話をいただいて、そういうことをしようとしています。
そもそも『きらりぐっと』は小茂根福祉園のスタッフが、事故につながる可能性のある行動などを報告してゆく「ヒヤリハット」ということばをもとにひらめいた言葉なのだそうです。
施設の中でどんな運用をしていくか、はこれから考えてゆくそうですが、この言葉があると、小茂根福祉園で日々を過ごしている方の「きらり」としたり「ぐっと」きたりするような、すぐに言葉にはできないような、何とも言えないものごとを見つけてゆけるような気がします。
なにかわからないけれど魅力のある言葉をたよりに、いつもと違う景色をみようとする訳ですから、とてもむつかしそうだなと思いますが、福祉と芸術とのあわいにあるような気もしますし、すてきなことだとも思います。
『きらり』ということばも、『ぐっと』ということばも、いろいろと考えてみたくなる言葉です。
そして、さらにぼくがこれから取り組むのはその《TURN版》なのです。まだ、どんなものになるのか分かりませんが、もともとだじゃれのような言葉遊びから、関係のない異なるイメージを束ねて、新しいしくみやイメージを見つけるような作品をつくるのがすきで、いままでやってきたことなので、ここでもきっと(おそらくおおむねその場の力によって)なにかができるんだろうと思います。
とにかくいろいろと考えをめぐらせて、大西さんと小茂根福祉園のみなさんと時間をすごして、『きらりぐっと』を考えてゆきたいと思います。いままでのスケッチをいくつかのせておきます。