活動日誌

コンテクストのずれ

2018.6.11

小野龍一アーティスト

現地の友人たちと行動を共にしていると、度々驚かされる。車通りの多い道路を信号にかまわず平然と横切っていくのはいつになっても慣れない。
今日はメキシコ人の友人から面白いことを教えてもらった。彼らの国ではスペイン語と英語がどんどんミックスされていって「スパングリッシュ」なるハイブリッド言語が使われているらしい。
コンテクストのずれが文化的な豊穣をもたらす。スペイン語が英語と混ざったのは、歴史的な必然性を持っているかもしれないけれど、正規の文法がずれていって、新たな言語が誕生したというのはとても衝撃的だし、素敵なことだし、豊かなことだと思う。
僕らはいま異邦人だ。それは僕らが必然的にこの国にとって「コンテクストのずれ」であることを意味するだろう。そのことについては、ゆっくりと考えていきたい。

(『TURN-LA TOLA』、エクアドル・キトにて)