活動日誌

ことばのことばのこと:きらりぐっと研究所

2018.7.7

宮田篤アーティスト

小茂根福祉園のこもねフェスタで、「きらりぐっと研究所」をひらきました。普段の「おダンス」や「きらりぐっと開発」で考えていることを研究所のようにして、その一端を紹介してみています。
 
そのなかで今回とくに紹介してみたかったのは、「ことばのことばのこと」と名付けた2組の映像です。小茂根福祉園のMさんが普段投げかけてくれることばを受け取って、一瞬ごとにモニターにどんどん映るようにしました。肉眼ではほとんど読めないのですが、写真に撮ることでそのときどきの組み合わせのことばが読めるようになります。
 
「あおの常磐線」「くるまの内田ちゃん」など「“ことばA”の“ことばB”」のようなかたちで、ことばを受け取る側にさまざまなイメージを投げかけてくれるMさんの、きらりとしたことば達をあつめて楽しめる仕掛けを作りました。
 
とはいえ当日は、Mさんのきらりとした部分を伝えることができたらいいなと思いつつ、まずはMさん本人が気に入ってくれるのか、とくに興味ないのか、いやがってしまうのか、どうなのだろうと思っていたのですが、実際に紹介してみると、Mさんは高速で視線を動かして、左右のモニターをしばらくずっと見つめていました。(あとで真似してみると、確かに写真に収めなくても、高速で左右のモニターを見ると一瞬何が書いてあるのかわかりました。)
 
ということで、少なくともいやではない様子だったので、Mさんには研究所でのんびり過ごしてもらいつつ、お客さんが来たら写真を撮ってもらい、そこでできた言葉をMさんへ報告する活動を行っていました。さしずめMさんがこの研究所の所長といったところです。
 
できた言葉を「すもうのジゼルちゃんができました」「あかちゃいろのボブ・サップができました」と紹介してゆくと、Mさんはとても楽しそうでしたし、その場で新しい言葉が、いままでにないくらい出てきました。ことばがあふれて止まらない楽しい時間になりました。