新潟県十日町市莇平に伝わる「シッチョイサ」という盆踊りの所作を用いた交流プログラムを行っている大西さんの現場に立ち会った。この日は大学の授業として学生に向けたワークの日。
「シッチョイサ」には、日常生活の「あるある」や不満を歌詞にのせていくという特徴があり、エクアドルでは、現地の学生の日常生活の視点から、それぞれ独自の「シッチョイサ」のパフォーマンスづくりが行われていた。
今日は、1〜2年生による4つのグループと、3年生の1名による「シッチョイサ」が現段階のパフォーマンスをお披露目するという中間発表のような日。
各テーマとグループ名:
①普段利用している公共バスの特徴をラップとミュージカル調のメロディーで体現する「シッチョイ・トランス」
②自分たちの好きな料理、観客の好きな料理を歌い調理する「シェフズ」
③恋愛のロマンチシズムを表現する「ラヴァーズ」
④エクアドルの首都キトの面白さを発見する「キト・アヴェンチュラ」
⑤シッチョイサのフレーズを、身体でなぞり表現するダンス「ブリーディング・パッション」
各発表の中では、「シッチョイサ」という日本語の掛け声を時折織り交ぜながら、身近な表現ツールを用いて躍動感のあるパフォーマンスが生まれていた。また各グループのそれぞれ異なる発表に対して、学生が質問したり、担当教員でアーティストのディアナさんがアドバイスしたり。また、大西さんのために英語が得意な学生が代わる代わるスペイン語の通訳をかってでていた。発表の場でパッと花開く学生や、自由に意見し合ったり他の学生をサポートしたりする学生もいて、助け合いながら、表現することに真摯に向き合う場になっていた。