La Tola(ラ・トラ)に暮らすセレステさん、エクアドル中央大学で美術を専攻するセルヒオさん、演劇専攻のパメラさんとともに、パフォーマンスの小道具となる「シッチュウボウ」を制作。(シッチュウボウは、「シッチョイサ」と「棒」、さらに、スペイン語で筒を意味する「tubo(テューボ)」がかけあわさった造語。)制作の合間には、シッチョイサの振りも練習した。
~大西さんのエクアドル滞在期間の活動プロセス~
・1週目は、会場や地域を視察。
・2週目は、毎日エクアドル中央大学で演劇専攻の学生たちとワークショップ。
・3週目〜4週目は、カサ・ソモスにて、地域住民へプロジェクトへの参加を呼びかけ、賛同した参加者とともに制作。大学の演劇専攻の学生もグループに分かれて制作。
大西さんによると、エクアドルに到着した当初は活動が困難だったが、少しずつコミュニケーションの距離がとれ、複数の壁が少しずつなくなっていくような感覚を得られるようになったという。呼びかけたり説明したりする時に、どのような時に日本語やスペイン語を混ぜるかも戸惑わなくなり、言葉の意味が伝わらなくても、抑揚やタイミングで、相手にも伝わっていることを実感。皆の反応がとてもよく、沢山のことを瞬時に吸収してくれる中、説明するのではなく、体感してもらい、それぞれのリズムや関心ごととリンクすると一気に盛り上がること、それが日々のストレスのはけ口にもなることが分かるようになったと振り返る。
大西さんの企画は、各グループがラ・トラに点在してパフォーマンスを行った後、最終的に、闘牛場の入口前の広場「ベルモンテ」に結集し、皆で「シッチョイサ」を披露するパフォーマンスが計画されている。