前日のリハーサルを踏まえて、各プログラムの今後の方向性や改善点を話し合う。大西さんのプロジェクトでは、全9グループがラ・トラ各所に点在してパフォーマンスを行う中で、通りがかりの人たちに対するアプローチや、いかにその人たちの意識に働きかけていくかという点を重点的に話し合った。各所から最終地点のベルモンテ広場に移動する際、パフォーマーたちが一般の人たちの視線や出会いを意識し、声をかけながら移動することが重要であること(例えば、窓から覗いている住民には、下から呼びかけながらパフォーマンスを披露するなど)、また辻々でグループ同士が出会った際には、即興的に両グループの関わりをパフォーマンスとしてつくり出す、さらに最終地点でのパフォーマンスにおいても、観客とパフォーマーのリズムを意識し、疲れや集中力が途切れぬよう、クライマックスに入る前には休憩のタイミングを設けることを検討。到着したパフォーマーや観客が何か食べることでエネルギーも補給できるような、手軽なスナックを準備できないか、近隣住民や関係者と今後交渉する。