活動日誌

聞こえてきたささやかな鼻歌とメモの痕跡

2018.9.28

岩田とも子アーティスト

【富士清掃サービス清掃活動参加 3日目】

今回のレポートは清掃のことではなく現場に行く前の朝会のことを書いてみようと思う。

前回に続き雨の朝。朝会開始を待つ時間。いつものように30分前から既に多くのメンバーが集まっている。室内にいるとそとの雨はよく見えなくて何人かで「止んだかな、あ、いやまだ降ってる?」などと言いながら目を凝らして外を見ている。雨かどうかによって仕事の内容が変わってくるので皆気にしているようだった。雨を確認する視線の先に事務所の軒下に一人の男性が雨宿りをしているのに気がついて、その後ろ姿を見ながら誰だろうかとゆるやかに数人が話す。新しいメンバーかなぁ、などと言っていたがその男性はその後しばらくして立ち去っていった。「あ、違った」。メンバーはそんな雑談をしながらもそれぞれ何かの書類を作成していた。事務的なものらしいのだが、わからない項目があるとお互い教えあったりしていた。

ある人が私に声をかけてくれた。「公園のトイレが和式から洋式になったんですよ。それもレポートにかけるんじゃないですか?」と。すると誰かが「洋式になったから掃除の手順も変わるかなぁ」「いや、ほとんど同じなんじゃないかなぁ?」といったような会話が交わされた。私のいない間の変化を共有させてもらった。テーブルの上にはカレンダーの裏紙を利用したメモ用紙の束が置いてあって私はそれを数枚もらってレポートに書かねばと早速メモをした。そのメモ用紙の束にはいくつか書き残されたものがある。難しい漢字などをお互い教えあった痕跡だと思われる。前回もそのメモの存在が気になってペラペラとめくってみたのだけど人物画が混ざっていたのが気になっていた。さらさらっと絵を描き残していく人がいるらしい。

職員さんたちが朝会の部屋にやってきて、9時を知らせる掛け時計の音楽がなる。そのメロディを鼻歌で歌う人がいて、それは数名いたのだけど口が動かないから誰がどこで歌っていたかわからなかった。私は今回清掃活動への参加がとりあえず最後ということで簡単な挨拶をさせてもらった。私にちゃんと挨拶の時間を設けてくれることは一つの情報共有だ。この日、公園の清掃は雨のため途中で予定を変更する必要があった。それも公園のメンバーで相談して決めていた。

また、何かいつもと違うことがあった場合もあいまいにせずに共有するというのはここで大事にされていることのように思った。それはここに限らず私自身の他の現場でも必要とされることな気がしている。