ラ・マーニャでパーカッションを担当しているパポさんに、TURNでの2019年度上半期の活動について振り返っていただきました。交流先の上町工房では、演奏以外にもメンバーさんと一緒に紙相撲プロレスをやったり、ジャム作りのお手伝いをしたり…。TURNフェス5では、「ラ・マーニャとユミのサルサバー」と称して、毎日会場でラテンミュージックの生演奏を展開し、さまざまな人たちが手を取り合って、ダンスの輪が広がりました。パポさんにとって、コミュニケーションの手段は言葉よりも音楽がメイン。言葉少ないながらも、活動を通してみえてきたこと、感じたことを教えていただきました。(聞き手:TURN運営スタッフ)
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Q:7月から週に一度くらいのペースで上町工房に通われましたね。工房のメンバーさんとはどんな風に交流を重ねてきたのでしょうか?
パポ:訪問は一回一回同じものではなく、彼らについて、彼らの仕事について、彼らが好きなものについてだんだんとわかるようになってきました。
例えば、Mさんはスピーチをしているとき、とても幸せそうに見えます。時にはスピーチを通して大きな満足を得ているようにも見えます。彼を見ると、私はいつもセバスチャン(ラ・マーニャとユミのギタリスト)に声をかけます。「ほら、みてみて」とね(笑)。
ロベルト(=メンバーEさんのニックネーム)は、自分の時間、もしくは誰かと過ごしている時間を、誰にも知られたくないようです。彼のガールフレンドを除いてはね。でも仲間との日々はとても楽しそうにみえますね。
Q:TURNフェス5の中で、ダンスに興味を持った盲ろう者である男性の手を取って、一緒に踊る場面もありましたね。
パポ:そう。TURNフェス5で実際にあったことなんですが、ある男の子にダンスを教える機会が持てたんです。ユミとダンスしている時に彼がダンスをとても気に入ってくれたようで、それにも興奮しましたね。
Q:TURNではこれからどんなことに取り組んでいきたいですか?
パポ:私は自国の文化を少しずつでもいいから、もっと教えていきたいと思います。そしたらとても嬉しいですね。ほとんどの人たちがダンスを覚えて実際に踊ったり、リズムを奏でたりすることがもっとできると思っています。