Brincar

ぶりんかーる

ブリンカールは、2010年より、自閉症児者とその家族の人生をより豊かなものにする為に、専門家、スタッフ、家族、そして一般の人々に対して自閉症支援に関するノウハウを提供しており、また自閉症の人たちが社会やコミュニティに参加できるための機会づくりも行っている。
自閉症は、感情表現や対人関係を築くことが困難な場合が多く、その特性とうまく付き合っていく必要がある。
ブリンカールが主宰する造形活動では、彼らのさまざまな表現方法や創造力を引き出し、発展させることを目標としている。
活動をとおして、新たに言葉以上のコミュニケーション方法が生まれ、社会に参加するためのきっかけになると考えている。
自閉症に対する社会の理解はまだ途上にあるが、彼らの中にある創造力に気づき、一人ひとりが重要な存在として、集団の中で自分を見失うことなく、主体的にグループに参加できるよう支援する。
また、造形活動においては、結果と同等にプロセスを評価するよう努め、一人ひとりの活動に対するプロセスを理解し尊重する。私たちは創造性に対する介入者ではなく、伴走者である。
参加者一人ひとりの持つポテンシャルに丁寧に注目することで、彼らに必要な空間や方法を見出すことが可能であり、芸術はもっともその可能性が高いと考える。

© Arts Council Tokyo