活動日誌

16年前の真っ直ぐな道と途中にあった右の道の先を歩いて行き40年前のことを聞く

2018.6.21

岩田とも子アーティスト

前回、富士清掃サービスの利用者さんたちの仕事現場での活動を見学させてもらったり、話を聞かせてもらったりしたのをきっかけに、私も現場である公園に同じように通い清掃活動に参加させてもらうことになった。まずは事前に研修をということで再度事務所に向かった。

実は富士清掃サービスの最寄り駅は、私が10代の頃、6年間通学で利用していた駅であった。当時はスクールバスで駅からしばらく直進するルートで学校へ通ったが、富士清掃サービスへはその真っ直ぐの道を途中で右折してずっと行った場所にあった。今回、一人で訪ねたこともあり駅から歩いて行ってみることにした。ゆっくり歩いて約40分。歩いてみるとバスの中から流してみていた光景が同じ地面の上にあって少し照れくさくも感じた。

この日、話をしてくれたのは所長さんだ。事業所の母体となっている法人の始まりについても話をして頂いた。その始まりは約40年前、私が生まれる数年前のことだ。自分に内蔵された時間を掘り起こしながら話を聞いた。その後は主に実際の現場の装備、心がけについてお話し頂いたのだが、それが次回どんな時間を過ごすことができるのか想像を膨らませるよいきっかけとなった。

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