イベント

第10回TURNミーティング

2020.2.2

アートプロジェクト「TURN」の可能性について考え、語りあう「TURNミーティング」。
10回目の今回は「言葉」から見出す多様性、そして新しい境地との向き合い方について語り合います。

生活介護事業所「カプカプひかりが丘」の所長を務める鈴木励滋さんは、併設した喫茶店「喫茶カプカプ」にて、地域の高齢者や障害者たちが自然と混ざり合う場づくりを担ってきました。詩人の上田假奈代さんは、大阪の釜ヶ崎で「こえとことばとこころの部屋 cocoroom」を立ち上げ、日雇い労働者や旅行者などが集うカフェやゲストハウスの運営を行っています。地域に根ざしたコミュニティスペースで、お客さんとスタッフの緩やかな関係性が生み出される場を仕掛けてきた鈴木さんと、「詩」を紡ぎ出す活動を続ける上田さん。ちょっとした声かけや言葉、また仕草や距離感から表される「言葉」を大切にすることに、その人らしい表現や多様性を見出す秘訣があるかもしれません。
また、トークの合間に、マダム ボンジュール・ジャンジさんによる読み聞かせパフォーマンスも行いますので、ぜひお楽しみください。

開催概要

日時

2020年2月2日(日) 13:30~16:30(開場 13:00)

会場

東京藝術大学音楽学部5号館1階109教室(東京都台東区上野公園12-8)

入場料

無料 ※事前申込不要、手話通訳・文字支援付き

登壇者

鈴木励滋(生活介護事業所「カプカプ」所長、演劇ライター)
上田假奈代(詩人、NPO法人こえとことばとこころの部屋cocoroom代表)
日比野克彦(TURN監修者、アーティスト、東京藝術大学美術学部長・先端芸術表現科教授)

モデレーター

藤原ちから(批評家、「orangcosong」アーティスト)

パフォーマンス

マダム ボンジュール・ジャンジ(ドラァグクイーン)

当日スケジュール

13:00

開場、受付

13:30

開会の挨拶

13:35〜14:10

キーノートトーク① ~「喫茶カプカプ」で生まれる関係性~
鈴木励滋(生活介護事業所「カプカプ」所長、演劇ライター)

14:10~14:45

キーノートトーク② ~「ココルーム」から生まれる言葉と表現~
上田假奈代(詩人、NPO法人こえとことばとこころの部屋 cocoroom代表)

14:45〜14:55

休憩

14:55〜15:15

パフォーマンス
マダム ボンジュール・ジャンジ(ドラァグクイーン)

15:15〜16:15

クロストーク ~「言葉」から見出す多様性~
鈴木励滋、上田假奈代、日比野克彦(TURN監修者、アーティスト、東京藝術大学美術学部長・先端芸術表現科教授)
モデレーター:藤原ちから(批評家、「orangcosong」アーティスト)

16:15〜16:30

2020年におけるTURNの展開
日比野克彦、森 司(TURNプロジェクトディレクター)

※出演者やプログラム内容等は、やむを得ない事情により変更になる場合がございます。

登壇者

鈴木励滋(すずきれいじ)
生活介護事業所「カプカプ」所長、演劇ライター

1973年3月群馬県高崎市生まれ。1997年から現職。1998年には横浜市旭区のひかりが丘団地商店街で「喫茶カプカプ」を、2009年には斜向かいに「工房カプカプ」を開店。演劇に関しては『ユリイカ』、『月刊ローソンチケット』、劇団ハイバイのツアーパンフレットなどに書いている。『生きるための試行 エイブル・アートの実験』(フィルムアート社、2010年)や『季刊ピープルズ・プラン』にも寄稿。師匠の栗原彬(政治社会学)との対談が『ソーシャルアート 障害のある人とアートで社会を変える』(学芸出版社、2016年)に掲載された。
http://kapukapu.org/hikarigaoka/index.html

上田假奈代(うえだかなよ)
詩人、NPO法人こえとことばとこころの部屋 cocoroom代表

©️村山康文

1969年奈良県吉野生まれ。3歳より詩作、17歳から朗読を始める。1992年から全国で詩のワークショップを手がける。2001年「詩業家宣言」を行い、2003年新世界フェスティバルゲートで、喫茶店のふりをしたココルームを立ち上げ、「表現と自律と仕事と社会」をテーマに社会と表現の関わりを探る。2008年から大阪市西成区に位置する釜ヶ崎とよばれる地域で「インフォショップ・カフェ ココルーム」、2012年に、まちを大学に見立てた「釜ヶ崎芸術大学」を開講。「ヨコハマトリエンナーレ2014」に釜ヶ崎芸術大学として参加。2016年春に移転し「ゲストハウスとカフェと庭 ココルーム」を開く。2014年度、文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞。
http://cocoroom.org/

モデレーター

藤原ちから(ふじわらちから)
批評家、「orangcosong」アーティスト

1977年、高知生まれ。横浜を拠点に国内外の各地を移動し、アーティスト、批評家、キュレーター、ドラマトゥルクとして活動。「見えない壁」によって分断された世界を繋ごうと、遊歩型ツアープロジェクト『演劇クエスト』を横浜、城崎、マニラ、デュッセルドルフ、安山、香港、東京、バンコクで展開してきた。住吉山実里と2019年にアートコレクティブorangcosongを結成し共に活動する。2017年度よりセゾン文化財団シニア・フェロー、文化庁東アジア文化交流使。
https://orangcosong.com/jp/

パフォーマンス

マダム ボンジュール・ジャンジ
Female Drag Queen 、パフォーマー

©️Leslie Kee

あらゆる境界線を超えたキラキラした世界を願い、「YES!Future」と謳い続ける。1997年より交歓のAll Mix Party「ジューシィー!」を主宰。主な作品「HUGたいそう」「Living Together/STAND ALONE」他。新宿二丁目にあるHIVをはじめとするセクシャルヘルスに関する情報センター&フリースペース「コミュニティセンターakta」センター長。
http://akta.jp/

アクセス

JR

上野駅(公園口)・鴬谷駅 下車徒歩10分

東京メトロ

銀座線・日比谷線上野駅 下車徒歩15分
千代田線・根津駅 下車 徒歩約10分

京成電鉄

京成上野駅 下車徒歩15分

都営バス

上26系統(亀戸←→上野公園)谷中バス停 下車徒歩約3分

© Arts Council Tokyo