AlunCo Foundation International

あるんここくさいざいだん

アルンコ国際財団は、1998年にアルゼンチン・ブエノスアイレスで設立された。障害を持つ患者とその家族に総合的に応えるため、社会変革への深い参加意識に支えられた専門家たちの働きかけにより誕生したセンターである。
「アルンコ保健部門」では、障害を持つ患者とその家族への支援に関する固定概念の変革を提案し、リハビリテーションは患者一人ひとりを中心とし、新たな能力の習得と、新たな人生設計をなし得るために必要な力を促し、医療や保健制度への依存の軽減と社会的包摂を実現することを目指している。「VETAS」という独自の活動手法は、患者のアイデンティティーの回復とパーソナリティの再構築を目的としている。
「アルンコ教育部門」は、専門職のための開発、研修、調査センターで、ユネスコにより広められた障害者の権利に関する条約(1986年)に基づいた共生社会に向けた領域横断型の取り組みを波及できる人材を養成している。また、臨床医学、専門性の向上、組織の発展のために、研修プログラムを企画し、変化に対処し、効率性と感受性を併せ持つことのできるプロフェッショナルな人材を養成することを目指している。
「アルンコ社会部門」は、持続可能な組織管理に向けた改革を専門とし、様々な社会的障害によるストレスのみならず、現在の生活様式が新たな障害をもたらすことを防ぎながら、生活の質を向上させることを目的として、社会的弱者から主体的な個人としての自覚が醸成できるような各種プログラムを通じ、多様性を認める社会を創出する活動を行っている。

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