活動日誌

福祉の現場を通して、アーティストができること

2017.4.16

EAT&ART TAROアーティスト

一日のながれ

料理を手伝ってくれる越智くんと合流。
この日は夜のために料理をつくる。
亀岡市内のいろいろな店に買い出しに行く。
京都から手伝いに来てくれた小平さんと合流。
いろんな人がみずのき美術館にやってくる。
なんとなく亀岡という土地と美術館の愛され方というのが見えてくるような気がする。
トーク後の料理を作って提供。

◯嚥下の話

現場で嚥下食を使って居る人のお話は面白かった。
もちろん飲み込むことが困難で、各利用者ごとに分かれていたりするのだけども、ある例だと、嚥下困難だった方が大好きな焼き鳥を目にして、思わず食べてしまい、上手に飲み込んだ話など。
たまたまの事例だろうけど気持ちが嚥下機能を乗り越えた瞬間というか、人が食べることだから、本当に多くの思いもしないことが起きるはずで、現場はいろんなことを目の当たりにしているんだろうなと知る。
現場の経験はすごいなと思うけども、
福祉従事者ではない自分には見えない出来事に感心する一方、だからこそ外部からたまに関わるアーティストにしかできないアプローチをしなければならない。
福祉施設に行くときは、いつも自分は外部だし、素人になる。でもその視線からでないと作れないことはある。
作品は、時にぼやけたり、軽やかになったり、なにげない視点だったりそんなものが必要だ。
実際の現場に行くと、自分のできることと、立ち位置を確認できる。

© Arts Council Tokyo