活動日誌

クラフト工房La Mano「手のプロジェクト2020-綿花から糸へ‥-」vol.5開催レポート

2021.2.22

東京都町田市にあるクラフト工房La Mano(ラマノ)は、物づくりや手しごとで社会と繋がるをモットーに、手染、手織りによる天然染料を使った製品をつくっています。そんなラマノをフィールドに、アーティストの五十嵐靖晃とともにTURN LANDのプログラムとして、「手のプロジェクト」を2017年から展開してきました。「手のプロジェクト」では「手」にまつわる行為や所作、表現に着目し、地域の方々や一般の参加者とともに一から畑を耕し、綿づくりを行っています。

2020年度は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、オンラインでつながる「テレ手のプロジェクト」を実施。参加者がそれぞれの家の庭やプランターで綿を育て、綿の成長の様子や気付きなどを共有してきました。

■ 久しぶりのラマノで開催

2020年5月からオンラインを活用しプログラムを行ってきましたが、12月12日に実施した5回目の「手のプロジェクト2020」は感染症拡大防止対策を行いながら、参加者が育てた綿を持ち寄り、ラマノに集いました。

撮影:おおかわらあさ子

前半は、畑で焚き火を囲み、参加者がどのような思いで今回の「手のプロジェクト」に参加したのかを共有しました。

近所の畑でラマノの綿を育てている方は「今年は綿が20kgくらい採れたんじゃないかな。自分で育てた綿を使って、死ぬまでにはTシャツくらいつくれたらいいなと思っています」といった夢も語られました。

ラマノのスタッフからは「夏はメンバーさんと毎日水やりをしていました。水が好きなメンバーさんが多く、水やりが結構楽しくていい思い出になりました」という感想も。

2020年度の活動では、参加者がラマノの利用者さんと直接会うことはできませんでしたが、綿作りを通して利用者さんと間接的な接点が生まれていたことを知ることができました。

参加者が持ち寄った綿。撮影:おおかわらあさ子

■ 場をひらくことで生まれる気づき

後半は畑に移動し、綿を収穫。道中、黄色く色づいたイチョウや、たくさん実った柚子に季節の訪れを感じました。豊かな自然から季節の移ろいを参加者とともに感じることも、ラマノで実施する醍醐味です。

続いて、ラマノの利用者さんが普段織り物を行う部屋へ移動し、Tokyo Cotton Village 代表のトミザワタクヤさんに糸紡ぎのレクチャーをしていただきました。その後、参加者の皆さんは、思い思いに糸を紡いだり、お茶を片手に一息ついたり。それぞれのラマノでの時間を過ごしている様子が印象的でした。

五十嵐さんからは「現場に身を置くことで、目や耳だけではない色々な感覚を通じて感じられるものの多さに改めて気づいた」というコメントが。場をひらくことで生まれる気づきや、そこで過ごす時間の豊かさを感じる1日となりました。

ラマノの縁側で過ごす様子。撮影:おおかわらあさ子

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