活動日誌

気まぐれ八百屋だんだん「おとな図鑑(番外編、第6回)」 開催レポート

2021.3.17

TURN運営スタッフ

大田区にある気まぐれ八百屋だんだん(以下、だんだん)は、こども食堂や寺子屋など地域に根ざした活動を行う、コミュニティ八百屋です。2017年度からTURN LANDとして「おとな図鑑」をスタートし、だんだんに通う学生ボランティアたちと一緒に活動を展開してきました。「おとな図鑑」では、学校や家庭など普段の生活ではなかなか出会えない仕事をしている「大人」を招き、お話を聞いたりワークショップを行ったりしながら、子供たちが色々な働き方や生き方を知る機会を設けるとともに、自分らしさや幸せについて考えるきっかけをつくっています。

*これまでの「おとな図鑑」のレポートはこちら

2020年度は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて、オンラインにて開催。2020年8月と2021年2月の「おとな図鑑」の様子をレポートします。

■別府からお届け! 「おとな図鑑番外編『夏の旅先おとな図鑑』」(2020年8月13日) 

8月の「おとな図鑑」は、日本全国を巡っている芸術探検家の野口竜平さんとオンラインで繋がり、現地の「おとな」を紹介する番外編『夏の旅先おとな図鑑』として開催しました。ゲストは「旅する服屋さん」として日本中を旅しながら服づくりを行っているユキハシトモヒコさん。ユキハシさんは現在別府を拠点に活動し、「温泉染」の研究などを行っています。

ゲストのユキハシトモヒコさん。後ろには「温泉染」で染めた糸が並んでいます。

ユキハシさんが旅を始めたきっかけは、東日本大震災で被災した地域を訪れボランティア活動を経験したことだそうです。「その土地で出会った人や自然と『ともにつくる』ことを大切にしている」ことや「自分の直感を信じて、嫌だと思ったことからは逃げることも大事」など、活動に対する思いや姿勢についてお話しいただきました。

ユキハシさんへの質疑応答の時間には、参加者から、さまざまな意見や感想が寄せられました。なかには、将来の悩みを打ち明ける参加者も。後日、親子で参加していた方から、家庭内で将来について話すきっかけになったという報告をいただきました。

■学生ボランティアが中心につくりあげた「第6回おとな図鑑」(2021年2月28日) 

ゲストのリサーチから当日の進行まで、だんだんの学生ボランティアが中心となって進めた「第6回おとな図鑑」。
ゲストは、「家族と性愛」をテーマに文筆家として活動する佐々木ののかさん。だんだんの学生ボランティアが佐々木さんをゲストにお呼びした背景には、コロナ禍で家で過ごす時間が増えるなか、家族との関係性が変わってきたことがあり、佐々木さんがテーマとする家族のあり方についてお話を伺ってみたいという理由からでした。

前半は、佐々木さんからフリーランスのライターになった経緯や、「家族と性愛」を自身の活動テーマにしたきっかけなどのお話を伺いました。ライターを始めた当初は「無償でも記事を書かせてください」と積極的に経験を積んでいった話などが印象的でした。

ゲストの佐々木ののかさん(右上)と手話通訳者(右下)

後半のワークショップでは、佐々木さんから「家族ってなんだろう」「結婚をポーズで表すとしたら?」などさまざまな問いが参加者へ投げかけられました。

「結婚をポーズで表すとしたら?」の問いに答える参加者。結婚指輪を披露するという具体的な仕草をする人もいれば、「柔らかくて優しい、丸いイメージ」と抽象的なポーズで表す人など、さまざま。

佐々木さんのお話と参加者同士が意見を交換したことで、「家族や愛のあり方に正解や答えはないこと」や「家族は自分でつくっていける」など、新たな視点に気づく時間となりました。

また今回、学生ボランティアチームは、オンライン上でのコミュニケーションに工夫をしました。イベントの冒頭では、質問があるときの手のあげ方や頷き方、「オッケー」の示し方、音声をオフにしていても分かりやすい手話での拍手のやり方などを紹介。参加者同士がスムーズにコミュニケーションが取れるよう心がけたことで、参加者からは「参加した皆でイベントをつくっているような暖かい雰囲気だった」との感想がありました。

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